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■■ ■■ロダン21■■地域社会研究所■
●● ●● ≪09/11/17発行≫
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文香の文化が香る(その23)
昨日、秋晴れの中『正倉院展』に行ってきました。
奈良国立博物館に着くと長い行列で、入館70分待ち。
入場券を持たずに列に並んでいると、係りの人がハンドマイクで
購入してから並ぶ様にとのアナウンス。
友人に「切符を買って来るね」と列を離れようとすると、
近くのおじさんが、余っているからと切符を下さった。
以前にも、映画館で切符を購入しようと窓口に行きかけると、
肩をポンとたたかれ「どうぞ」と親切なおばさん。
こんな時、とても嬉しくて、しっかりお礼を言いたいのだけれど、
小声でささやくようにしなくてはいけないのが大変申し訳ないのです。
今回の正倉院展は、天皇陛下御即位20年記念ということもあり、
名品が数多く出陳されていました。
天平時代の交流があった各国の超一級品の数々や、
天皇の身の回りの品が当時のまま、それも約9000件の
宝物が現存しているという事は凄いことだと思います。
光明皇后が聖武天皇の遺愛品を、大仏に献納されたのが、
正倉院宝庫を作る由縁だそうで、光明皇后の機転がこのように
はるか古代の宝物を、現代まで楽しませてくれます。
今回の私のお目当ては、その光明皇后直筆の『楽き論』
中国の書の大家・王義之の書を手本に書かれた物です。
内容は中国の戦国武将の伝記で、
1300年も前に、女性ながらとても達筆で力強い筆運びに
実物を見て、さらに教養の高さに感服します。
手本となった4世紀に書かれた王義之の書の方は、行方不明らしいですが、
残っていれば世界的な遺産になったのにと残念です。
螺鈿の文様が豪華な琵琶は、とても繊細な細工が見事で、
マンドリンの様な形かなと思っていたら、
厚みは3センチくらいの薄くて軽そうな楽器でした。
織物の琵琶のカバーケースも、形に添うように縫製され、
高い技術が伺えます。
毎年、献物箱もよく出展されていますが、
当時はパッケージにも心配りがなされ、箱といえどもそれ自体が、
立派な宝物となり、人の目を楽しませてくれます。
今回その他には、伎楽関係のお面などが数多く見うけました。
来年の遷都1300年祭には、伎楽の衣装を着た行列などが、
花を添える事でしょう。
正倉院柄と呼ばれる、鏡・花や鳥などのモチーフが大好きで、
当時のデザインはすごいなあと思います。
展示期間中売店では、それらの模様がデザインされている
ハンカチや小物をお土産に購入する人で溢れています。
会計にまた並ばなくてはなりません。
世間では、不景気の風が吹く中、ここは別世界のようです。
★茶道・華道歴30年の 【文香の文化が香る】次回もおたのしみに☆☆★
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