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■■ ■■ロダン21■■地域社会研究所■
●● ●● ≪2010/09/14発行≫
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ロダン地域社会研究所『文香の文化が香る』(その33)
〜立礼(りゅうれい)〜
テーブルと椅子を使ったお茶席を立礼といいます。
明治5年の第一回京都博覧会を開催の折、裏千家の家元が考案し、
外国人観光客をもてなしたそう。
ホテルのロビーや、野点(のだて)などによく見られ、
各流派も様々な仕様を試みています。
話はちょっとそれますが、日本の新築、改築において、
畳の部屋の%はどうなのだろう。統計があれば知りたい。
我家の場合、リビングに隣接した琉球畳の三畳だけ。
洋風の家なので、あえて純和風の部屋は無い。
窓枠のデザインにも響いてくるからだ。
本格的な茶室を作ろうと思えば、路地やつくばいなどもいるし、
建物からこだわりたい。
そこで、流派にとらわれないモダンな立礼式テーブルがあれば、
いつでも気軽にお茶を点てる事ができる。
お茶は中国から伝来し、本来テーブル席であった。
日本特有の囲炉裏を活用した点前が生まれたのも、
当時の生活様式と大いに関係が深い。
フローリング生活が主要になりつつある現代の生活スタイルには、
茶道もいずれ立礼式にシフトしていくのだろうか。
茶会は準備などに大変な時間がかかり、
招かれる方も、作法に気を使うのが現状だ。
『茶道』というよりは、日常のお茶を楽しむ『楽道』
又は、『リビング道』くらいの気楽さがこれからは必要だろう。
従来の『茶道文化』は奥深く、
一つの芸術文化として伝承されていくのかも知れませんね。
この『文香の文化が香る』も早いもので、第33回を数えました。
第一回を読み返してみると、冒頭の挨拶文に、
【これからのモノづくりは、『感性に響くものづくり』を目指すという事が、
重要になってきます。人それぞれの隠れた趣味や興味が、実は意外なマーケット・インの商品化に繋がる事があります。
単に技術や情報のコラボレーションでは、エンドユーザーに感動してもらえる商品作りはできません。
人が集まれば、そこには様々な感性の集積が生まれます。
ロダン21地域社会研究所では、モノづくりの場=〈感性が共鳴する場〉と捉えています。】とあります。
今でもその心意気は変わらず、
私が得意とする伝統文化の世界を、現代の感性価値に融合させ、
『伝統文化感性価値』が香る商品創りのお手伝いをしたいと思っています。
次回からは、地場産業・伝統産業などの企業や職人探訪を中心とした、
『職人文楽』をスタートしたいと思っています。
モノづくりと文化をキーワードに、もっと具体的に身近な文化に触れて、
感動あふれるコラムにできたらと企画しています。
どうぞよろしくお願い致します。
最後になりましたが、拙い文章の『文香の文化が香る』に対して、
多くの方々から「いつも楽しみにしています」と励みのお言葉を頂き、
回を重ねる事が出来ました。ありがとうございました。
★茶道・華道歴30年の 【文香の文化が香る】次回もおたのしみに☆☆★
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