文香の文化が香る（その４）

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●●　　●●　　　　　　　　≪08/05/07発行≫
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第２週は、■ロダン21地域社会研究所■が担当しています。

文香の文化が香る（その４）

京都国立博物館へ『暁斎』没後１２０周年記念展に行って来ました。

行きの電車の中で、海外からの親子連れの家族を見かけ、
その父親が手にしていた厚み２センチはあるプリントアウトした資料の束に驚きまし
た。

熱心に観光の下調べをして日本に来ているんだなと感心し、
子供たちに対しても教育に繋がる事だと認識させられたひとコマで、

以前、奈良の東大寺で、大仏さまだけを見て喜んでいた時に、
外国人観光客に、二月堂の道順を聞かれ答えられず、
恥ずかしい思いをした事を思い出しました。

『暁斎』は、幼少より浮世絵や狩野派の日本画を探求心旺盛に勉強し、
あらゆるジャンルをこなし、多種多彩の作品は一人のものとは思えぬ、技量の持ち主
です。

海外での評価が大変高いとの評判で、今回世界中から収集された作品を一度に
見れる機会に、わくわくしながら行きました。

奔放な作品が多いと思いきや、一作品ごとに奥深さが感じられ、題材の取り合わせ
や、
人物の表現や組みあわせ、衣服の柄や背景の細やかな描写にいたるまで、
見るものを飽きさせません。なにより躍動感もすごいです。

表具と作品のコラボレーションもすばらしく配色の妙に見とれてしまいました。
仏画的な作品も多く、まるで説法を聞いているような感じにさせられます。

又、クラシック音楽を聴いて感動するという表現もあてはまるかもしれません。
（私だけかもわかりませんが・・・）
そう・・・民謡からオペラまでこなす、完璧なオーケストラのよう。

海外での評価が高いというのもわかるような気がします・・・
きっと鑑賞に対しての熱意が違うんだろうな。

人間が生まれ持つ『五感』を上手く使いこなしていないと感じることが多い今日です
が、
美術館めぐり、音楽鑑賞などが自然と生活の一部に溶け込む暮らしが理想ですね。

★茶道・華道歴３０年の　【文香の文化が香る】次回もおたのしみ
に☆☆★

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