地に落ちた日本のモラル
日本のモラルが地に落ちていったのはいつ頃からだったか。
恐らく、第二次世界大戦以来、戦後からだったろう。
日本は経済発展を遂げたが、その反面拝金主義が蔓延し、日本人の多くがよりお金を求めて都会へと移動した。
その時期に工場が都市部に集中的に建てられ、日夜せっせとモノ作りに明け暮れた。
そしてその結果、価格競争は激化し、そこに働く従業員の多くは没個性化して単なる労働力となってしまった。
しかし、振り返ってみると戦前の日本はどうであったろうか?
私自身は戦中生まれであるが、物心ついた頃には物資に恵まれず、常に腹を空かせていた記憶がある。
そんな戦後の混乱期の中で、子ども時代を過ごしてきた。
しかし思えば貧しくはあるが、明るく楽しい思い出はたくさんあった。
以下に、私の子ども時代にはあったが、今は希薄になったと感じる事柄を挙げてみた。