どこへ行ったか、日本のモラルは…。
ここのところ毎日のようにテレビでは一流ホテルの経営陣が頭を下げている。
「どうもすみませんでした。」と大の大人が揃って頭を下げる様子を、子ども達は見ているはずだ。
なんと情けないことか。
なぜこのような事態があちこちで起こっているのか。
まさか、大の大人達が揃いに揃って善悪の判断がつかなくなっているわけでもあるまい。
恐らく、一流企業と言われる経済者達は、優秀な学歴の持ち主のはずだが、一体何を勉強してきたのか。
企業は利益を出してこそ、その存在意義がある。
このことは自明の理である。
しかし、だからといって手段を選ばず何をしても良いという訳では決して無い。
善か悪かの判断は、企業が存続する上では外す事のできない指針であるはずなのだ。
だが、善か悪かの境目は、見る側の立場の違いによって異なる場合がある。
そしてそれを判断するのは、所詮人間である。
判断を間違う事もある。
したがって、一刀両断に善悪の物差しではかりきれない事象もやむを得ずあることだろう。
だからといって絶対にしてはならないのが虚偽、すなわち嘘をつく事である。
これは道徳として昔から当たり前のように受け継がれてきた常識であったはずだ。