私が仲間とともに立ち上げたNPOの組織がある。
「NPO法人 東大阪地域活性化支援機構」がそれだ。
NPO法というものは、もう皆さんもご存知だと思う。
平成10年(1998年)12月に、ボランティア活動を組織化させるために特定非営利活動促進法に
基づき、作られた法律だ。
当初東大阪の仲間四人で、飲み代を持ち寄ってモノ作りの創業支援をしようということになり、ほんの軽い気持ちではじまった。
長ったらしい名前だが、「NPO法人 東大阪地域活性化支援機構」という。
2000年11月24日に設立した。
設立時は出資法違反とか、モノ作りの創業支援はNPOの活動にならないとか、行政とのやりとりで法律の壁にぶち当たり、
設立にはかなり苦労した。
結局は商工会議所の協力得て組織化することができた。
設立からはや12年。
活動内容も充実して、今では柱となる事業が6つもある。
事業内容や活動報告等、詳しくは当機構のWEBサイトをご覧頂きたいが、
一部をここで紹介したいと思う。
まず一つ目は「社会教育支援事業」である。
地元東大阪の子どもたちに、商業体験学習(キッズマート)。
子どもたちが自ら企画して商売を体験する。
商業体験学習(キッズマート)は商品選び、仕入れ、模擬店での販売、評価まで、「商い」を実体験する学習で、東大阪市立三ノ瀬小学校では例年の行事となっており、「商い」の難しさや面白さを体験できる行事となっている。
▼三ノ瀬小学校キッズマート
http://www.city.higashiosaka.lg.jp/school/sannose-e/1,231,19,114.html二つ目は「ものづくり教育支援事業」。
今では東大阪市の委託事業となった。
平成14年度から東大阪市の事業所を活用し、小学生を対象にモノ作り体験教室として実施している。
御陰さまで事業開始以来年々対象となる小学校が広がり続け、平成22年度には市内54校中42校を対象に、延べ9500余人の応募があった。
現在小学校の総合学習の一環として定着するまでになった。
これは全国的にも珍しい事例だそうで、東大阪の地域性やモノ作りの街としての背景があり、可能になったことであろう。
本年度は、講師に9社の製造業や関係機関等の協力を得て実施している。
以下がその実績だ。
・ワイヤーアート体験教室
・紙すき体験教室
・磁石体験教室
・エコ製品体験教室
・木工・工芸体験教室
・紙袋製作体験教室
・ねじ体験教室
・電気・光体験教室
・メッキ・ダーツ体験教室
(東大阪市内55校、141学級を対象。参加人数は4540人。)
その他にも以下のようなものがある。
・ISO9001内部監査員養成講座
・メンタルヘルスケア実践研修事業
・創業支援事業
.モノ作り支援事業 等
東大阪でこのようなたくさんの支援事業が行えるのも、名だたる事業所の皆様による、多大なる協力のおかげである。
本当に有り難いことだと感謝している。
NPO事務局も大変忙しく、ボランティアの方の協力を仰ぎたいぐらいだ。
こうして振り返ってみると、やりがいを実感できるのはなんといっても小学生向けの「モノ作り体験教室」だ。
子どもたちの喜ぶ顔、驚きの顔、心配そうな顔とともに、好奇心に満ちた目の輝きがどんどん増してくる。
端で見ているこちらの感動もなんとも言えないと、講師を引き受けてくださった社長が話していた。
教えてくださる方も、子どもたちも、双方喜んでくれる。
本当にやって良かったと思う。
これから先この活動をいつまでやれるのかは分からないが、協力していただける皆様と一緒にこれからも続けていきたいと考えている。
なぜなら、この教室に参加した子どもたちがいつか大きくなった時に、モノ作りの世界や日本の産業に新しい光をもたらしてくれるかもしれない。
将来、そんな夢が実現したら嬉しい。
それこそが私の本望だ。
最後に、大変お忙しい中過密スケジュールをこなしていただいている講師の皆様に、改めてお礼を申し上げたい。
本当に皆様のおかげです。
ありがとうございます。
そして、もしこのメルマガを読んで是非協力してやろう!という方がおられたら、ご一報いただきたい。
一緒に地域の活性のために参加していただきたい。
さて、もう年末も押し迫り、平成24年ももうすぐ終わろうとしている。
そしてまた、新しい年を迎えようとしている。
どうか皆様、お元気で新年をお迎え下さい。
そして来年もまた、よろしくお願いします。
品川隆幸
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