前回の続きになるが,命を拾ってから健康と病気について色々と考えるようになった。
その中で最近特に気になっているのが医原病についてである。
私が医原病というものを特に意識するようになったのは、ある大学の教授が当社((株)シナガワ)を尋ねて来られてからだ。
ある日、A大学薬学部のB教授がモノ作り相談に当社へやってきた。
そして唐突に、「社長!医原病って知ってますか?」と尋ねられた。医原病という言葉にあまり馴染みの無い私が返答に困っていると、「いや、実はね。。。」と言いながら、おもむろに鞄から茶色や紫色のガラス瓶を取り出し、こう言った。
「実は、この瓶の中身は抗がん剤薬液です。当病院では毎日何十人ものがん患者にこの薬剤の注射を打っています。そしてその治療に当たっている看護師が医原病になるんです。」