いよいよ今年も師走に入り、残りわずかとなった。
今年の総括としてはやはり、3.11東日本大震災につきる。
この震災は、今を生きる日本人としては決して忘れてはならない。
一瞬にして25,000人を上回る死傷者を出したこの未曾有の大震災で、自然は我々日本人に何を伝えたかったのだろうか。
その日、テレビに映し出された映像は、あまりにも衝撃的で声も出ず、立ちすくみ、全身で震え上がった。
そして我に返ったときにはもう、一つの街が無くなっていた。
これほど人間の小ささと無力さを感じたことは無かった。
”傲慢になり、感謝を忘れた日本人”
日本は世界有数の地震国であり、身体に感じる地震は年間何万回とあり、大小の被害は全国で頻繁に起こっている。
各地域では国や行政、専門家が知恵を絞り大金を使い、防災対策を講じてきた。
しかし虚構の安全神話は一瞬にしてもろくも崩れ去った。
今まで安全と言われてきたものは何だったのだろう。
所詮人間が考える防災対策等は、近代技術を持ってしても、自然から見れば笑止千万。
今回の震災を見て専門家の言い放った「想定外」という言葉は、あまりにも自然を軽視した傲慢な言葉ではないだろうか。